[BOOKデータベースより]
地域で、県で、国全体で。スイス・台湾・タイ・韓国・群馬・茨城・滋賀・北海道の先進事例に学ぶ。農と食に豊かさを取り戻すオーガニック実践の具体策とは。
はじめに なぜ、食品(商品)から食べもの(コモン)なのか
第1部 世界各地で根づき、社会実装されつつあるオーガニック(スイス 「ハイジ」を生んだ山村景観と自治と主権を守るスイス農政;台湾 直接所得保障と学校給食で有機を進める台湾農政;タイ アグロエコロジーでのローカル自給―脱グローバル化と「足るを知る」経済;韓国 ローカルフード条例と有機給食で農山村を守る)
第2部 日本各地で芽を出すオーガニックの社会実装に向けた挑戦(群馬 脱・輸入肥料依存からオーガニックへ;茨城 後継者を育成し有機農業を着実に進める;滋賀 食文化が県土を健全に保つ;北海道 地球を救う団粒構造と微生物)
おわりに 「栄養飢餓」(食品・商品)から脱して本物の食べもの(コモンと健康)を手にするために
有機学校給食、ファーマーズマーケット、里山再生、都市農村交流、直接支払いと後継者育成。
ゆきすぎたグローバル化の反動として、地に足がついた幸せを求める多彩な運動が世界中で同時多発的に芽吹いている。
有機農業が環境とカラダにいいことはわかる。
しかし、慣行農業から転換すれば収量が落ちるのでは。
農家の高齢化が進み耕作放棄地も増えるなか、どこから手をつければいいのか。
微生物や生物多様性、発酵食品の大切さはわかるが総論はもういい。
理論から一歩踏み出し実際に社会実装するための具体策を知りたい――。
カラダや地球環境に望ましく、無農薬・無化学肥料で続けられるオーガニックのカラクリを腸内細菌や土壌微生物の重要性とともに各地で説く著者に寄せられるのはこんな言葉だ。
地域ごとに風土や文化が異なる以上、全国共通、世界共通で使える特効薬的農法はない。
しかし、「こうすればできるのか」という有益なヒントやコツは世界と日本の各地で蓄積されている。
本書では、ヨーロッパからアジア、そして日本国内各地の先駆的な取り組みから、地域再生のヒントを探っていく。
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