- 生体防御・社会性
-
- 価格
- 3,190円(本体2,900円+税)
- 発行年月
- 2016年10月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784785351205
[BOOKデータベースより]
免疫系、生理活性ペプチド、擬態、保護色、体色の変化、皮膚粘液、群れ、なわばり、社会順位、カースト分化…ホルモンから見た身を守る手段。
野生の内分泌
第1部 体内の攻防(生体防御と比較内分泌学―免疫‐神経‐内分泌クロストーク;ウイルスの侵入;生理活性物質とミトコンドリア;魚類下垂体と免疫;ヒトにおける妊娠免疫;魚類における妊娠免疫)
第2部 個としての攻防(昆虫の擬態―擬態進化の解明に向けて;鳥類と哺乳類の保護色;光があやつる魚類の体色とホルモン;魚類の粘液;生体防御ぺプチドによる両生類の先天的防御機構;蛇毒成分の多様な生理機能と分子進化・遺伝子発現)
第3部 集団による攻防(動物はなぜ群れを形成するのか;魚類における社会順位とホルモン;魚類のなわばりと防御行動;集団リズム;昆虫における社会性のメカニズム―シロアリの社会行動とカースト分化)
生物は身を守るためにさまざまな防御手段をもっている。分子レベルで異物を認識し排除する免疫、自らの姿を周囲の風景に溶け込ませることによって敵をやり過ごす擬態、全体の力で外敵に備える“群れ”……。これらの別個に見える一連の防御活動に広く目を向けることは、ホルモンの多機能性と進化を理解する上で大変に重要である。
本書では、生体防御を司る内分泌系に焦点をあて、第一部では体内における防御機構として、おもに免疫系についてさまざまな観点から解説した。第二部では個体における防御機構として、擬態や保護色、体色変化、粘液などを取り上げた。第三部では集団における防御機構として、群れやなわばり、社会順位、昆虫の社会性などを紹介した。
防御の進化の過程を理解するためには“攻撃”の進化の過程にも目を向ける必要があることから、抗菌ペプチドやヘビ毒などについて、また外分泌系と体内の生体防御メカニズムは無関係ではないとの視点から、魚類と両生類の外分泌系などについても章をあてて紹介した。
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