[BOOKデータベースより]
福祉職が社会構造による抑圧を黙認するとき、支援を必要とする人たちもまた、その抑圧構造に否応なくからめとられていく。わが身のしんどさと我慢がより弱い立場の人たちに向いてしまわないために、「変えられないもの」と思い込んでいる法や制度、社会規範に対し、批判的な目を向けよう。あらゆる福祉現場の「しょうがない」を乗り越え、多数派にとって都合の「いい子」を脱するためのソーシャルワーク入門書。
第1部 AOPを知る(反抑圧的ソーシャルワーク(AOP)とは何か―概論と方向性;カナダでのソーシャルワーク教育の状況と課題)
第2部 AOPの可能性(「私」から始めるAOP―ケアを中心とした社会をつくるために;ささやき声の共鳴から生まれる私たちのAOP―「しょうがない」の向こう側)
第3部 AOPと日本の現状(日本のソーシャルワーカー教育とAOP―社会福祉専門職教育に今こそAOPが必要な理由;精神障害と抑圧・反抑圧;障害当事者運動にみるAOP―その可能性と課題;支援者エンパワメントとAOP)
明日から始める反抑圧的ソーシャルワークのタネ
北米大学の福祉学部で必修となりつつある「反抑圧的ソーシャルワーク(AOP)」。日本で初めて、その理論から実践までを紹介。人びとが日々感じる「生きにくさ」を構造的な抑圧から生まれるものと捉え、「変えられないもの」と思い込んでいる法や制度、社会規範に対し、支援者自身が批判的な目を向け、社会的・政治的活動をも行うことを目指す。あらゆる福祉現場の「しょうがない」を乗り越え、脱「いい子」するためのソーシャルワーク入門書。「いい子」とは抑圧構造にとって「都合のいい子」でもある。逆に言えば、「いい子」から脱し、抑圧に目をつぶらず、変えていく実践ができるならば、支援はもっと面白く、魅力的になるかもしれない。
福祉現場の「しょうがない」を乗り越えるための入門書!
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