[BOOKデータベースより]
「量子計算機にも破れない暗号」はつくれるか。大規模な量子計算機の実現が近づくなか、「耐量子計算機暗号」の研究が熱を帯びている。暗号理論・量子計算の基礎から紐解き、暗号設計と評価の試みの最前線を解説。
第1章 暗号分野への導入(計算量的安全性と公開鍵暗号;アルゴリズムと計算量 ほか)
第2章 耐量子計算機暗号(背景と概要;符号ベース暗号 ほか)
第3章 格子暗号(格子;格子暗号の具体例 ほか)
第4章 同種写像暗号(導入:ディフィー―ヘルマン鍵共有の一般化;楕円曲線 ほか)
第5章 量子計算と暗号の安全性(量子計算の数学的体系;サイモンのアルゴリズム ほか)
付録A 線型代数に関する予備知識
付録B 定理4.3.8の証明
【第30回(2021年度)大川出版賞受賞!】
量子計算機(量子コンピュータ)の研究開発が急速に進む昨今、従来の計算機の能力を前提に設計されている「暗号技術」に見直しが求められている。大規模量子計算機の実現後も安全な公開鍵暗号は、どうすればつくれるのか。この課題に挑むべく誕生した「耐量子計算機暗号」(Post-Quantum Cryptography)は、近年成長が著しい一大研究分野となっている。
本書は、耐量子計算機暗号を包括的かつ技術的に解説した、初の専門書である。暗号理論全般および量子計算への入門的解説から紐解き、安全性評価の具体例も紹介しながら、多彩な耐量子計算機暗号の試みを取り上げる。
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