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[BOOKデータベースより]
迫害された数多のポーランド人やユダヤ人を救済した、「正義の人」の素顔とは?ドイツ青少年文学大賞受賞の作家が、「軍服を着た博愛主義者」の悲運の生涯を、書簡と日記で再現する。写真多数収録。
序文 私の眼の前にいるのは、いつも人間だ
[日販商品データベースより]第1部 カトリシズムと身体文化(ヘッセン州の村で;第一次世界大戦―喜び勇んで命令に従った ほか)
第2部 批判的服従(私もその一員なのだ;ポーランドで―捕虜施設の建設 ほか)
第3部 共犯的罪悪感と、救済による抵抗運動(ユダヤ住民の殺戮という大罪;ユダヤ人の運命―彼らはなぜ、沈黙したまま抗議の声をあげないのか? ほか)
第4部 ソヴィエトの捕虜となって(君たちのことがいつも気がかりだ;救出への試み―神経戦 ほか)
エピローグ 遅すぎた顕彰―諸国民の中の正義の人
「私の眼の前にいるのは、いつも人間だ」
映画『戦場のピアニスト』では、ユダヤ系ポーランド人ピアニストのシュピルマンが戦禍を免れ、ワルシャワ陥落直前、ドイツ人将校に発見されて絶体絶命という緊迫したシーンがある。ところが、そのドイツ人将校は、ピアニストの彼にピアノを弾かせて励まし、食料を運んで命を救った。
本書は、まさにその「ドイツ国防軍将校、ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯」を描いた歴史読物だ。近年まで知られていなかったが、彼の日記と妻と交わした大量の書簡が発見された。ホーゼンフェルトは、「シンドラー」、「白バラのショル兄妹」、「杉原千畝」の陰に隠れていたが、迫害された数多のポーランド人やユダヤ人を彼が救済したことが明らかになったのだ。ヒトラーとナチズムを信奉していたホーゼンフェルトは、絶滅戦争の真実を目の当たりにして、「救済による抵抗運動」へと転じたのだった。
本書は、《ドイツ青少年文学大賞》受賞の作家が、勇気と倫理を貫いた「正義の人」の生い立ちから、家族関係、悲運の最期までを、史実をたどりながら書簡と日記で再現する。夫婦で交わした率直な思い、愛情、不安や迷いを伝える文章は、読者の心を揺さぶるだろう。写真多数収録。