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- ゲーム理論とマッチング
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日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
栗野盛光- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2019年10月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784532114145
[BOOKデータベースより]
本書では、ゲーム理論とマッチング理論の基礎をやさしく解説します。相手の利害を探りながら個人的・社会的にベストな選択を行うための手法がよくわかります。著者は経済学を社会変革に活かそうと努める意欲的な研究者です。様々な事例を用いてわかりやすく語ることに定評があります。学校選び、採用活動、臓器移植などを例に出し、あらゆる課題の解決に本書の内容が役に立つことがよくわかります。結論を出すための思考プロセスを丁寧に解説するので、他への応用にも使えます。新しい経済学の使い方に関心がある方はもちろん、政策担当者や一般ビジネスパーソンで「戦略思考」が必要な方にオススメです。
第1章 なぜゲーム理論の考え方が重要か(インセンティブの観点から市場デザインを考える;協力ゲームと非協力ゲーム;マッチング市場とデザイン)
第2章 非協力ゲーム理論―個人のインセンティブ(個人の意思決定;戦略形ゲーム;展開形ゲーム;不完備情報ゲーム)
第3章 協力ゲーム理論―集団のインセンティブ(協力ゲーム理論;提携形ゲーム;コア:集団のインセンティブ;シャプレイ値)
第4章 二部マッチング市場(二部マッチング市場の分類;一対一マッチング:結婚市場;多対一マッチング市場;実際の市場)
第5章 配分マッチング市場(配分マッチング市場とは;一対一配分マッチング市場;多対一配分マッチング市場;優先順序付き多対一配分マッチング市場:学校選択問題;実際のマッチング市場)
●マーケットデザイン(市場設計)の幅が広がる
1990年半ば以降、日本では翻訳書の出版が相次ぎ、2000年代からは日本の学者による出版も増えてポピュラーになった「ゲーム理論」。相手の利得を探りながら自分の選択を行うという行動は、「戦略論」というタイトルの本にも取り上げられ、経済学を超えて幅広く知られるようになった。
一方で、2012年にアルビン・ロスがノーベル賞を受賞した最大の成果である「マッチング理論」は「自分も選ぶが、相手からも選ばれる」というところに、特徴がある。ロス教授の『Who Gets What』にもあるように、学校選択、就活、臓器移植など、様々な分野で応用が利き、マーケットデザイン(市場設計)の幅が大きく広がった。
●ゲーム理論6:マッチング4
本書は、共にマーケットデザインの分析ツールである「ゲーム理論」と「マッチング理論」を橋渡しする。多くの人が知るゲーム理論は、最新の理論を入れて解説。比較的新興の「マッチング理論」については、著者もかかわる日本の入試制度改革などをはじめ、様々な事例を盛り込む。この分野は日本での浸透は遅れており、啓蒙的な意味合いをもつ。