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[BOOKデータベースより]
企業成長における明暗を分ける本質要因は何か―。データを価値に変換する者が勝ち残るEconomy of Wisdomの時代、戦略の真髄を豊かな展望と洞察のもとに描き出す。
第1章 誤解だらけの「革命」論(産業の革命は人知れず静かに始まる;産業の革命は転生してから覚醒する ほか)
第2章 誤解だらけの「戦略」論(産業の革命が起こす非可逆的な沈下;技術代替 ほか)
第3章 デジタルウィズダムが創る新たな経済(デジタルがいかに経営を変えるのか;デジタルウィズダムが、イノベーションのエンジンになる)
第4章 エコノミー・オブ・ウィズダム時代のビジネス進化(情報技術がビジネスをいかに変えてきたか;情報技術でビジネスはいかに進化するのか ほか)
第5章 対談 未来を読む(産業革命をどう捉えるか;信頼できるプラットフォームの構築がカギ ほか)
「デジタルエコノミー」や「データ・ドリブン・エコノミー」といった言葉への言及が顕著になる昨今、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドットコム)や、BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)など、大量のデータを収集・蓄積し、活用している企業が、グローバル経済に大きなインパクトを与えている。
激変する環境の中で、企業成長における本質要因を解明し、データを価値に転換する者が生き残る「エコノミー・オブ・ウィズダム」の時代の戦略の真髄を豊かな展望と洞察のもとに描き出すのが本書である。
神戸大学大学院経営学研究科の三品和広教授(第1〜2章)は、本書において、近年盛んに喧伝されている「第四次産業革命」について冷静に捉え直し、産業革命を例に、それが戦略と不可分の関係にあることを明示する。同時に、過去の経営戦略論、複数の企業が浮沈した事例をひもときながら、事業の命運が事業立地の選択によって左右されるとする。
前二章を踏まえ、NTTデータの山口重樹代表取締役副社長執行役員は、デジタルエコノミーの本質とビジネスや経済、社会システムに中長期的にもたらすインパクトを正確に見極める必要があるとし、デジタルがつくり出す仕組みとデータを活用する智恵、「デジタルウィズダム」の力を高めていくための視点を大胆に提示する(第3〜4章)。そこでは「財・サービス」「プロセス」「認識」「意思決定」の四つの要素のデジタル化がビジネスの進化の重要な契機をなすとし、デジタルが創り出す仕組みとデータを活用するウィズダムを合わせ持ち、イノベーションを牽引する企業の事例を効果的に引きつつ、新たなテクノロジーをいかにビジネスに適用していくべきかを示す。
最終章では、三品・山口両氏による対談において、経営者は何を思考し、いかなる戦略を実行する必要があるかなどを議論する。
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