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価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2009年10月発売】
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【2009年10月発売】
[BOOKデータベースより]
本書の目的は、アジアの長期にわたる貧困削減のメカニズムを解明し、それをいかにサブサハラ・アフリカに適用するか考察することにある。アジアの分析においては、1980年代と最近時点で収集されたアジア4カ国の農村調査のデータを使って、どのようなプロセスで貧困が解消されてきたかを分析し、教育水準の向上と非農業所得の重要性を示す。分析によって、アジアにおいては、緑の革命や非農業部門の発達による農家所得の向上→子供への教育投資の増加→非農業就業の増加→貧困削減の実現という長期的プロセスが存在することを明らかにする。また、アジア諸国がたどってきた貧困削減のプロセスと、現在のサブサハラ・アフリカの貧困の現状に多くの共通点があることを示し、アフリカの有効な発展戦略に生かす。
貧困問題への視点
[日販商品データベースより]第1部 アジアの貧困の長期的変化(非農業部門の発展と貧困削減―フィリピン農村の事例、1985‐2004年;所得構造の長期的変化と貧困削減―タイ農村の事例、1987年と2004年;所得の動態的変化と貧困削減―バングラデシュ農村の事例、1988‐2004年;貧困削減における土地保有と人的資本の役割―南インド農村の事例,1971‐2004年)
第2部 アフリカの貧困の短期的変動(貧困削減と非農業所得の役割―東アフリカの事例;農業生産の短期的ショックと貧困―ウガンダ農村の事例;戦乱ショックと貧困―ブルキナ・ファソ農村の事例)
第3部 貧困と教育投資(教育投資、職業選択と非農業賃金の決定因―フィリピン農村の事例、1979‐2003年;教育投資の決定因の長期的変化―南インド農村の事例、1971‐2003年;ウガンダにおける初等教育無償化政策の効果と課題;貧困削減の戦略;パネルデータを用いた回帰分析)
アジアにおいて、どのようにして長期的に貧困が減少してきたかを解明。アジアとアフリカの異質性・類似性を検証した上で、アジアの経験を、貧困に悩むアフリカに生かせるよう提言する。