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[日販商品データベースより]
本書は、戦後流行した洋楽にうんちくを傾ける音楽談義が主旨ではない。耳と心に残る懐かしのメロディを思い浮かぶままに選び出し、ゆかりの映画や旅の思い出にからめてぼく自身の来し方をふり返るプライベートな昭和史覚書である。
だから、掲載曲の順序は不同、流行年度とも一致しない。むろん、作文の内容も表題曲の歌詞とは必ずしもリンクしないばかりか、話があちこち飛んでクロニクルとしての一貫性に欠けていることもあらかじめご承知おき願いたい。うろ覚えの原語の歌詞は適当にハミングでごまかしながら、ぼくの脳裏に刻み込まれた洋楽の「音風景」にプレーバック。無為に刻まれた年輪のはざまに、思いがけないヴィンテージ・イヤーを見つめ直す試みを【私家版ディスコグラフィ】として認めたメモワールに過ぎない。
ただし、ぼくの本業は旅行関係で音楽はまったくの専門外。ゆえに見当はずれの思い込みや健忘症、語学力不足による歌詞やセリフの誤解も多々あるかと思う。そこは、今は昔の回顧録、一老生の「心にうつりゆく由なしごと」の戯言と聞き流していただきたい。
ありがたいことにインターネットにアクセスすればタイトル曲も楽しめる。聴いてから読むか、読みながら聴くか。Oldies but Goodiesの洋楽オリジナルに耳を傾けながら「われら(ノートル)の時代(エポック)」を共に感じていただければうれしいのだが。(本書より)