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[BOOKデータベースより]
明治の開国以降、日本は二度、敗戦を喫した。平成は戦前の昭和より惨めな「失われた時代」と見なされている。そこに「戦後敗戦」が縮図のように凝縮している。この敗戦の現実を直視しなければならない。7つの国家危機を徹底分析。今だから書ける。戦後日本を取材し続けたジャーナリスト・船橋洋一が「黒革ノート」を開いて振り返る。
第一章 石油危機 高度成長の終焉
[日販商品データベースより]第二章 プラザ合意 「日米戦争」
第三章 半導体敗戦 「敵の敵は友」
第四章 湾岸戦争 「一国平和主義」の破綻
第五章 ネット敗戦 グローバル・スケール・セキュリティ
第六章 尖閣ショック 「力による現状への挑戦」
第七章 福島原発危機 「第二の敗戦」
明治の開国以来、日本は二度の敗戦を喫した。一度目はアジア・太平洋戦争。そして二度目は、冷戦終焉から現在に至る「戦後敗戦」である。かつて経済超大国を目前にした日本は、今や「衰退途上国」とまで称される凋落の淵にある。本書は、元朝日新聞主筆の船橋洋一氏が、この「戦後敗戦」の正体を、石油危機から福島原発事故に至る7つの具体的挫折を通じて冷徹に検証した衝撃の書である。
かつて中曽根康弘元首相が「偉大な金字塔」と誇った戦後日本の成功物語は、もはや過去の遺物となった。国際競争力は1位から38位へ、一人当たりのGDPもOECD内で急降下を続けている。なぜ日本はここまで「ジリ貧」に陥ったのか。著者はその本質を、かつての日本軍が陥った組織的欠陥−−「過剰な適応」と「戦略的統合の欠如」という『失敗の本質』の再来であると喝破する。
いま、日本を支えてきた米国主導の国際秩序は崩壊し、世界は再び「危機の20年」を彷彿とさせる地政学的リスクの坩堝(るつぼ)にある。この荒波を生き抜くため、著者は「国民安全保障国家」と「起業家国家」という二つの処方箋を提示する。単なる懐古主義や悲観論に浸るのではなく、戦後の失敗から組織的・体系的な教訓を導き出すこと。それこそが、日本が「彗星のように消えてゆく運命」を回避するための唯一の道であると本書は説く。私たちは今、戦後の呪縛から自らを解き放ち、新たな日本の針路を描き直す時を迎えている。