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[日販商品データベースより]
規範とは実にふしぎなものだ。行為を律する規則であるが、自然法則と違って破ろうと思えばいつでも破れる。では、規範の持つ「力」とは何だろうか。規範は人間といかなる関係にあるのか。アンスコム、デイヴィドソン、クリプキ、ハイデガー、テイラー、マクダウェル、ドレイファス、和辻哲郎といった哲学者たちの考察を参照し、自由や人格といった人間の本質と不可分な規範の秘密に迫る。
「規範とは一体何なのだろうか。必ずしも言葉で明示的に書かれているわけではない。常に意識的に従われているわけではない。一定の強制力はあるが、「必ずそうなる」という必然性はない。規範の不思議さは、それが本当のところ何であるのか、どのように作用しているのか、そもそも存在しているのかどうかもよくわからない、という点にあるのではないか。」(序論より)