[BOOKデータベースより]
主な舞台は東京の下町。そのあたりでは伝統的な露店商を「テキヤさん」と呼んでいる。「親分子分関係」や「なわばり」など、独特の慣行を持つ彼ら・彼女らはどのように生き、生計を立て、商売を営んでいるのか―。「陽のあたる場所からちょっと引っ込んでいるような社会的ポジション」を保ってきた人たちの、仕事と伝承を考察。
第1章 露店商いの地域性(静岡あたりの見えない壁;「文化の壁」と「なわばり」 ほか)
第2章 近世の露店商(名称の歴史的変遷;近世の香具師はどのような人びとだったのか ほか)
第3章 近代化と露店―明治から第二次世界大戦まで(近世の江戸と近代の東京の間に;近代的知識人と露店商い ほか)
第4章 第二次世界大戦後の混乱と露店商―敗戦後の混乱期(闇市の出現;誰が闇市の主導権を握るのか ほか)
第5章 露店商いをめぐる世相解説―一九六〇年代以降(親分子分関係;なわばり ほか)
主な舞台は東京の下町。そのあたりでは伝統的な露店商を「テキヤさん」と呼んでいる。彼らはどのように生き、生計を立て、商売を営んでいるのか。「テキヤさん」たちの伝承を主軸に露店商いの近現代を描く。
めずらしいテキヤ集団のフィールドワークを行ってきた著者が、「テキヤさん」たちの伝承を主軸に露店商いの近現代を描く。