- 幽霊城(ホーンテッド・キャッスルズ)
-
サイモン・マースデン写真集
Panーexotica
The journal of a ghosthunter.エディシオン・トレヴィル 河出書房新社
サイモン・マースデン 平石律子- 価格
- 4,180円(本体3,800円+税)
- 発行年月
- 2005年12月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784309906676
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- me time
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2019年11月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
HonyaClub.comアンケート
-
「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
呪われた古城をめぐる、ゴシック・ホラーの旅!
ヨーロッパに数多く現存する、陰惨な歴史の舞台となった古城。ジル・ド・レエが悪徳に溺れたシャトー・シャントセの廃虚、怪物の伝説が巣くうフランケンシュタイン城、昼なお暗いカルパチア山脈の警告に聳える吸血鬼ドラキュラの城…………。
この本は、写真家マースデンが趣味に走りまくって、アイルランド、イギリス、フランス、ドイツ、ルーマニアで撮りまくった、歴史的にいわくありまくりのお城の贅沢きわまりない写真集。カラーではなくてモノクロなのだが、怪奇趣味でドロドロで、金と黒の印刷が大判サイズに映えて素敵なのだ。きっと、ゴシック趣味が大好きな人なら見ているだけでもうっとり。
もちろん写真の横には、もれなく妖しいエピソードがついてくる。
私が特に背筋が寒くなったのは、ブランデンブルグ・カムペール村の教会にあるという、騎士のミイラの写真。
剛勇である反面、傲慢で専制的で、女性に目がない色好みだった彼は、自分が生前口にした呪いに縛られて、未だに魂がやすらぐことがないと語り継がれてるらしい。(その呪いとは……簡単に言っちゃえば、「嘘はいかんよ、嘘は!」ってことかな)
その他にも、陰惨な事件の末に亡くなった人の霊がさまよう家とか、某国の超有名な観光スポットが意外な顔をのぞかせた瞬間など。
装丁・内部ともに写真集としてはかなり凝った作りになっており、迫力がある。
写真は、赤外線処理をしてあるらしく、画像は粒子が粗くざらついている。だが、対象物が対象物なので、その粗い粒子が返って効果になっており、とても幻想的な画面になっているところは必見。
この手の廃虚写真は日本でもブームになったが、それらと、このサイモン・マースデンの写真は、醸し出している空気ひとつ取り上げても既に別次元だ。その違いは是非とも直に手にして、その目で確かめてほしい。
[BOOKデータベースより]
ヨーロッパに今なお現存する凄惨な歴史の舞台となった古城の数々。ジル・ド・レエがソドミーに溺れたシャトー・シャントセの廃墟。怪奇な伝説が渦巻きメアリー・シェリーの想像力を刺戟したフランケンシュタイン城。串刺し公ドラキュラが拷問に明け暮れたトランシルヴァニアの城塞等々。英国人写真家サイモン・マースデンがアイルランド、イギリス、フランス、ドイツ、ルーマニアの幽霊城を訪ね、その血塗られた歴史を繙く。
[日販商品データベースより]ジル・ド・レエのシャントセ城から吸血鬼ドラキュラ城まで。呪われた霊場を赤外線写真を駆使した特異な手法で撮り続ける英国人写真家サイモン・マースデンが、名だたる幽霊城を訪ね、呪われた歴史をたどるゴシック・ホラーの旅。