- 重臣たちの昭和史 下
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- 価格
- 1,859円(本体1,690円+税)
- 発行年月
- 2014年08月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784168130250
[BOOKデータベースより]
ついに中国で戦火の狼煙が上がった。近衛内閣は三国同盟に踏み切ったが、一方で失望を隠せなかったのは、「一体、どこに国を持って行くんだか」と呟いた西園寺公だった。戦線は拡大し、ついには日米開戦に―。昭和天皇の側近のみが知り得た事実を基に、昭和二十年夏に向かう秘史に迫る!
第8章 総権益を捨てるか、不拡大を放棄するか―蘆溝橋事件と近衛内閣
第9章 二つの国‐陸軍という国と、それ以外の国がある―防共強化問題
第10章 どこに国を持って行くんだか、どうするんだか―三国同盟と西園寺の死
第11章 太平洋戦争を招く二つの誤算―独ソ開戦と日米交渉
第12章 終戦をめぐって―近衛と原田の死
近衛は、そして西園寺は何を語ったか
盧溝橋事件から日米開戦へと向かう中、昭和天皇の側近たちが抱いた苦悩と展望とは? 昭和史の悲劇のクライマックスが明らかになる
元老・西園寺公望の側近だった原田熊雄。その女婿だった著者だけが知りえた昭和史の貴重な証言等を基に、昭和史の奥の院を描き出す。