- 烏に単は似合わない
-
- 価格
- 858円(本体780円+税)
- 発行年月
- 2014年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167901189
[BOOKデータベースより]
人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の后候補。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれ魅力的な姫君たちが、思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こり…。史上最年少松本清張賞受賞作。
[日販商品データベースより]大ヒット和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」の伝説はここから始まった!
人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界「山内」ではじまった世継ぎの后選び。有力貴族の姫君四人の壮大なバトルの果て……。史上最年少の松本清張賞受賞作品。解説・東えりか
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
東雲
-
何事も意外性がある。
八咫烏という特殊な世界観であることを除けば、平安時代絵巻のような感覚で読めます。ヒロインの東の姫・あせびのほか、南西北の姫たちもなかなか個性的で感情移入しやすいです。
若宮の妃の座を巡って争うのですが、四人のうち一人は最初から資格のない「烏大夫」であり、このうち誰が烏大夫なのかとはらはらしながら読み進めていったのですが…。まさかまさか、これほど予想の斜め上を行く展開になるとは。中盤の殺人事件の黒幕はあの人だったのか。若宮と結ばれるのは意外にも彼女か。そして本物の「烏大夫」は…。
一気に最後まで読み終えて、ラストシーンでようやくタイトルの意味が繋がりました。若宮は好き嫌いの分かれるキャラクターだなと思いますが、個人的には彼の考え方は理解できます。続編を読むとなおさら。あの二人には幸せになってほしいです。
全体として、ストーリーもそれぞれの人物像も複雑さや意外性があって、そう来るか!と驚かされました。それを爽快と取るか、不快と取るかで、印象が変わると思います。私は楽しめました。
史上最年少松本清張賞受賞作
人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界「山内」ではじまった世継ぎの后選び。有力貴族の姫君四人の壮大なバトルの果て……。史上最年少の松本清張賞受賞作品。解説・東えりか