- 満州国皇帝の秘録
-
ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎
文春文庫 な61ー2
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2012年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167838324
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[BOOKデータベースより]
日本軍によって満州国皇帝の座に就いた溥儀。清朝復活への執念と傀儡としての絶望。皇后、実弟への愛憎、石原莞爾、東条英機らへの月旦などなど。専属通訳として、会見に同席した林出賢次郎が残した「厳秘会見録」を元に、昭和史の闇とされた人造国家・満州国の実態と、皇帝・溥儀の素顔を明らかにする。
「厳秘会見録」との遭遇
[日販商品データベースより]満州国の誕生前夜
「日満議定書」調印の舞台裏
小春日和の溥儀執政時代
砂嵐の中の皇帝即位式
訪日で遠のいた「清朝復辟」
「帝室御用掛」吉岡安直
傀儡国家の内実
浮上した世継ぎ問題
帝位継承をめぐる密約
日中戦争に揺れる満州国
一九三八年、「厳秘会見録」の終焉
極秘とされた満州国皇帝・溥儀の謁見の記録の全貌
外務省出身で、新京の日本大使館書記官であった林出賢次郎は、皇帝・溥儀の絶大な信頼を得、相談相手となり、また専属の通訳として、関東軍司令官をはじめとするほとんどの謁見に同席した。その克明な記録が、戦後四十年経って、和歌山の林出の実家で発見された。
清朝皇帝の尊大さと、傀儡の屈辱。関東軍への不信とおもねり。自らの後継問題と、親族への疑念……。そこに記された溥儀の胸中と肉声は、悲劇の偽国家・満州国の真の姿をあらためて浮かび上がらせる。
昭和天皇に対する絶大な敬意と羨望。帝位継承すら自らきめられないことへの苛立ちと、皇后をめぐる私生活の悲劇。石原莞爾、東条英機らへの歯に衣きせぬ月旦。
昭和史の闇とされた人造国家・満州国の実態が明らかになる。