[BOOKデータベースより]
戦争とは、自らの意思に関係なく巻き込まれることがある―。オーストリアとセルビアによる「限定戦争」のはずだった戦いは、なぜヨーロッパ文明を破壊するに至る大戦争となったのか。ドイツを軸にした各国の動きを、軍事史の鬼才が存分に描く。
第1章 ドイツ統一への道(パリ二月革命とクリミア戦争;ビスマルクの名言 ほか)
第2章 第一次大戦前の世界(中国進出のイニシアチブをとったドイツ;ニコライ二世の不凍港への野心 ほか)
第3章 サラエボ事件(ハプスブルク家を覆う不吉の影;二発の銃弾 ほか)
第4章 外交官たちの戦い(パリに帰るポアンカレ大統領;外交官たちの駆け引き ほか)
第5章 誰もやりたくなかった戦争(「我々のちっぽけな戦争」の開始;もはや雪崩は止まらない ほか)
戦争とは、自らの意思に関係なく巻き込まれることがある――。今をさる100年前、サラエボで数発の銃声が鳴り響いた。オーストリア・ハンガリー二重帝国皇太子フェルディナンド大公がセビリア人テロリストに暗殺された「サラエボ事件」。これをきっかけとしたオーストリアとセルビアによる「ちっぽけな限定戦争」のはずが、4年3カ月におよぶ戦火に発展する。脅しをかけるつもりにすぎなかったロシア、引き金を引くことになったドイツ、当事者であるオーストリア、そしてフランスとイギリス。「コンサート・オブ・ヨーロッパ」と呼ばれる国々は、当初、貴族的な外交手段で、あくまで戦争回避に動いたが……。この「誰もがやりたくなかった戦争」が、なぜ860万人の若い兵士の命を奪い、ヨーロッパを崩壊に導く大戦争に至ったのかを軍事史の鬼才が存分に分析。
第二次大戦と比べて、日本人には時代的、地理的に「遠い戦争」として馴染みの薄い第一次大戦だが、尖閣、西沙諸島における中国との緊張、ロシアとウクライナの衝突を目の当たりにした今、日本の外交、安全保障を考えるうえで多くの示唆に富んでいる。
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1914年の開戦から百年。「本当は誰もやりたくなかった」戦争は、なぜ戦われることになったのか。ドイツの動きを軸に掘り下げる。