- バブル
-
日本迷走の原点
新潮文庫 なー101ー1
- 価格
- 649円(本体590円+税)
- 発行年月
- 2019年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101013817
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[BOOKデータベースより]
1980年代後半、金融自由化・国際化の中、地価と株価が急上昇し、日本全体は陶酔的熱狂に浸った。当時、住銀、興銀、野村、山一などの銀行や証券会社と大蔵・日銀、政治家、「バブルの紳士」が繰り広げた狂乱の時代とはなんだったのか?現場を見続けた「伝説の記者」が日本独自の資本主義システムまで議論を深め、「失われた20年」と呼ばれるデフレを招いた原因を捉える“平成”史決定版。
第1章 胎動(三光汽船のジャパンライン買収事件;乱舞する仕手株と兜町の終焉 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 膨張(プラザ合意が促した超金融緩和政策;資産バブルを加速した「含み益」のカラクリ ほか)
第3章 狂乱(国民の怒りの標的となったリクルート事件;1兆円帝国を築いた慶応ボーイの空虚な信用創造 ほか)
第4章 清算(謎の相場師に入れ込んだ興銀の末路;損失補填問題が示した大蔵省のダブルスタンダード ほか)
「危ないな」。空前の金融緩和策を柱にした「株価がすべてを解決する」経済政策「アベノミクス」に、40年間経済記者として市場経済を見続けてきた著者は警鐘を鳴らす。「市場は(長期的には)コントロール出来ない」からだ。その前例こそ、1980年代後半から90年代初頭に日本が経験したバブル経済である。金融自由化・グローバル化の中、プラザ合意による円高と大蔵省・日銀主導の低金利政策のもとで、地価と株価が急上昇し、日本全体は陶酔的熱狂に浸った。住銀、興銀、野村、山一などの銀行や証券会社と大蔵・日銀、政治家が踊り、「バブルの紳士」が暗躍したあと、大きなオマケが残った。健全な市場経済の仕組みが機能せず、モノの価格が下がりすぎてしまうデフレという病。そんな後遺症に至る「狂乱の時代」とはなんだったのか? 「伝説の記者」が日本資本主義のあり方にまで議論を掘り下げ、「失われた20年」の遠因を捉える〈バブル〉正史。