[BOOKデータベースより]
岩手県陸前高田市で生まれ育った畠山直哉は、東日本大震災から7年経ってようやく、故郷以外の福島県や宮城県にも足を延ばすようになった。太平洋沿岸部に残る、津波の痕跡をとどめる樹木を捜すためである。人類史的不幸とも呼ぶべき大災害の、その後の時間を、地域や人はどう過ごしてゆけばよいのか。「津波の木」は、人間に何を伝えているのか。木村伊兵衛写真賞の“LIME WORKS”から28年。畢生の大型写真集、ここに誕生。
[日販商品データベースより]津波を受けつつも佇む木の姿に魅入られる
『BLAST』「都市のマケット」といった都市にまつわる写真で世界的に知られる写真家畠山直哉氏。2011年3月、東日本大震災の津波で故郷陸前高田の生家を失い、それ以来、惨状の姿から、山が崩され盛り土が施され、防潮堤が築かれていく時間の推移を写真に収めてきた彼が、大地に1本残った、半分は死に、半分は生きているオニグルミの姿に導かれ、故郷を出て、福島、宮城、岩手と木を撮影した写真集。震災から復興の道筋のなか、木々の姿はなにを語るのか。
津波で母を失って以来、故郷陸前高田の変わりゆくさまを撮影しながら、行き場のない思いに捕らわれていたひとりの写真家が、津波を受けつつも海岸沿いに残る木とレンズを通して出会い、東北三県の木々との邂逅の軌跡を一冊にまとめた写真集。かつて、畠山は、津波後の故郷を撮る理由を「誰かを超えた何者かに、この出来事全体を報告したくて写真を撮っている」と発言していたが、なにもかも消えた大地に残った木の姿から、私たちは何を感じ取れることが出るのだろうか。
ぽつねんと残った木の姿に耳を澄まし、感じ入ることに思いを寄せ、明日の私たちの生き方を問い直す写真集でもあります。
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