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- 全員死刑
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大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記
小学館文庫 す12ー1
- 価格
- 550円(本体500円+税)
- 発行年月
- 2017年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094064759
[BOOKデータベースより]
2004年、福岡県大牟田市で4人連続殺人事件が起きた。逮捕された暴力団組長の父、母、長男、そして実行犯の次男という一家4人に下された判決は、「全員死刑」。次男は獄中から、犯行の一部始終を記した手記を送る。受け取ったのは、暴力団取材に定評のあるライター、鈴木智彦氏だった。筆者は、あまりに凶悪かつ無反省な手記の内容と、面会した好青年とのギャップに驚きながら、事件の真相に迫る。伝説の怪書『我が一家全員死刑』が、映画化に合わせて加筆修正され文庫化。
大牟田四人殺し
不良ではなく完全な「悪」
兄と弟、組長の父
死体を川に捨て、合掌
第二の殺人計画
世界の中心で愛を叫ぶ殺人鬼
殺人家族会議
二人目の殺人
できたての死体に座る
「金、金、金はどこ?」
友を殺す
「心臓を撃ってとどめを刺せ!」
死体と家族ドライブ
長男の計算と誤算
死刑囚誕生
「すみません」という言葉
狂悪すぎる獄中手記、まさかの映画化!
2004年、福岡県大牟田市で4人連続殺人事件が起きた。逮捕された暴力団組長の父、母、長男、次男の一家に下された判決は、「全員死刑」。次男は獄中から、犯罪の一部始終を記した手記を送る。受け取ったのは、暴力団取材に定評のあるライター、鈴木智彦氏だった。
鈴木氏は、手記を読み本人に面会し、凶悪な犯行と実際の彼とのギャップに戸惑う。手記の中で〈今、生と死を分ける神的行為を行っているというスリル! 一度味わえばもう終わりだ、やめられない〉と快楽殺人者が、実際に会うと〈面会が終わって部屋を出る時は、いつも最後まで深々と御辞儀する。しだいに彼が極悪非道な殺人鬼であることを忘れそうになった〉という好青年の顔を見せる。事実、彼が4人もの殺人を犯したのは、一家を助ける「親孝行」のためだったのだ。この二面性により、本書は他の犯罪ノンフィクションと全く異なる異様な迫力をまとうことになった。
文庫解説は『果てしなき渇き』(映画『渇き。』の原作)などで知られる作家の深町秋生氏。
【編集担当からのおすすめ情報】
2010年に『我が一家全員死刑』というタイトルで書籍化され、一部の読書家の間でカルト的人気を得ていた怪書が、2017年秋、まさかの映画化に合わせて文庫化されます。映画版は、あの『冷たい熱帯魚』の製作チームが、監督・小林勇貴、主演・間宮祥太朗という20代の気鋭たちと組んで作り出す狂悪エンターテインメント。映画と原作、どちかがより狂悪か、ぜひ比べてください。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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- 北区の太
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理解不能
一家4人が知人家族とその友人4人を殺害するという酸鼻極まりない事件を引き起こした殺人実行犯の手記を基に、事件の全容を描こうと努めた一冊。手記により事件がどのように行われたは分かるが、なぜ、そこまでしなければならなかったのかは理解不能。書かれているのはあくまで殺す側の論理。この事件の中では人命は極めて軽い。殺人事件を扱っているものなので、当然ながら後味も悪い。単なる好奇心にとらわれて読むのはあまりお勧めしない。