[BOOKデータベースより]
筧千佐子が逮捕される八カ月前の二〇一四年三月、マスコミの間では「大事件になるぞ」と囁かれていた。四人目の夫の青酸中毒死疑惑を端緒として始まった捜査で、千佐子と交際、結婚した高齢男性がことごとく不審死していたことが判明したのだ。彼らの死によって、財産を手にしていた彼女のことを多くのメディアが“後妻業”と報じた。一見して“関西のおしゃべり好きなオバちゃん”は、なぜこんな凄惨な事件の主役となったのか。拘置所での面会を通じて、筆者にしか書けない衝撃の問題作!
第1章 疑惑の後妻
第2章 被害者たち
第3章 出会いの裏側
第4章 殺害後の音声データ
第5章 饒舌な被告人
第6章 認知症裁判の行方
第7章 面会室にて
第8章 行き詰まり、そして…
あの「後妻業殺人犯」の獄中告白
筧千佐子と交際、結婚し、間もなく亡くなった高齢男性は10人以上とも言われ、千佐子が彼らから相続した不動産や預貯金の合計額は10億円と見られています。
著者の小野一光氏は、事件取材の大ベテラン。これまで多くの殺人事件を取材し、様々な殺人犯を見てきました。その彼が、丹念な周辺取材をし、公判にも通って、ついに千佐子への獄中インタビューに成功します。
過去に例のないほど大規模な「後妻業殺人事件」を起こした動機とは? 手口は? そして被害者への思いに至るまでを千佐子にぶつけています。
そのほか、
怒りに震える被害者の親族たち
彼女が高齢男性との出会いの場として使っていた結婚相談所
殺害されなかった元交際相手
など、千佐子以外のキーマンの告白も掲載。
圧倒的な取材力で事件の真相に迫っています。
【編集担当からのおすすめ情報】
千佐子との面会を重ねるうち、彼女が小野氏の籠絡を画策しているのではないか、と思えてしまうほどの“アプローチ”があり、「後妻業」を疑似体験できる点は見どころの一つです。
直木賞作家で小説「後妻業」の著者である黒川博行氏による推薦文もあり、事件を知っている人だけに限らない、読者訴求力がある一冊になっております。
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