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[BOOKデータベースより]
東日本大震災から2ヵ月を経過した5月12日、警戒区域内の家畜に対して殺処分の指示が言い渡された。処分を受け入れられない一部の牛飼いは、牛たちを生かすべく力をそそぐ。困難を極める餌の調達、警戒区域への立ち入りをめぐる行政との攻防。やがて、荒れ果てた農地での放牧が、農地の保全、ひいては土地の除染の可能性をもつことが判明し、牛飼いたちは生かされざるべき牛たちが生きる意味を見出していく。
安楽死という名の殺処分
警戒区域の牛たち―餓死でも安楽死でもなく
飯舘村の牛たち―人も牛も姿を消した
飛散した放射性物質―土と動物の被曝
放れ牛と牛飼いの挑戦―牧柵の内と外…牛の生と死
ふるさとを遠く離れて―牛の時間と人間の時間
牛が生きつづける意味―牛飼いを支援する研究者
被曝の大地に生きる―家畜と野生の狭間で
帰還困難区域の牛たち―牛が守るふるさと
検問を越えて牛の国へ―牛が教えてくれたこと
牛と大地の時間
東日本大震災で被曝地となった福島で、殺処分を受け入れず被曝した牛を生かそうとする牛飼いたちと、帰還のため土壌の調査に奮闘する研究者を通し、失ったものは何かを問いかけるノンフィクション。〈受賞情報〉講談社ノンフィクション賞(第37回)
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第37回講談社ノンフィクション賞受賞
第58回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)受賞
東日本大震災で被曝地となった福島で、殺処分を受け入れず被曝した牛を生かそうとする牛飼いたちと、帰還のため土壌の調査に奮闘する研究者を通し、失ったものは何かを問いかけるノンフィクション。