- 手の倫理
-
- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2020年10月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784065213537
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[BOOKデータベースより]
人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。介助、教育、スポーツ、看取りなどさまざまな関わりの場面で、コミュニケーションは情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野への通路となる「ふれる」へ。相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。目ではなく触覚がひらく、人間同士の関係の創造的可能性とは。
第1章 倫理
[日販商品データベースより]第2章 触覚
第3章 信頼
第4章 コミュニケーション
第5章 共鳴
第6章 不埒な手
人が人にさわる/ふれるとき、そこにはどんな交流が生まれるのか。
介助、子育て、教育、性愛、看取りなど、さまざまな関わりの場面で、コミュニケーションは単なる情報伝達の領域を超えて相互的に豊かに深まる。ときに侵襲的、一方向的な「さわる」から、意志や衝動の確認、共鳴・信頼を生み出す沃野の通路となる「ふれる」へ。相手を知るために伸ばされる手は、表面から内部へと浸透しつつ、相手との境界、自分の体の輪郭を曖昧にし、新たな関係を呼び覚ます。
目ではなく触覚が生み出す、人間同士の関係の創造的可能性を探る。
[本書の内容]
序
第1章 倫 理
ほんとうの体育 フレーベルの恩物 まなざしの倫理/手の倫理 倫理と道徳 「倫理一般」は存在しない 不確かな道を創造的に進む 蟻のように 「多様性」という言葉への違和感 一人の中にある無限
第2章 触 覚
低級感覚としての触覚――「距離ゼロ」と「持続性」 モリヌー問題――「対称性」 触覚論が人の体にふれるには 触感はさわり方しだい ヘルダーの触覚論 内部的にはいりこむ感覚 「じゃれあい」か「力くらべ」か 「色を見る」と「人にふれる」 ラグビーのスクラム 距離があるほど入っていける
第3章 信 頼
GPSに見守られた学生 安心と信頼は違う 結果的には信頼の方が合理的 リスクが人を生き生きさせる ハンバーグが餃子に 「ふれられる」とは主導権を手渡すこと だまされる覚悟で委ねてる 無責任な優しさで生きている 「もしも」が消えるまでの三年間
第4章 コミュニケーション
記号的メディア 物理的メディア 使える方法はいろいろ使う 伝達モード 生成モード 「さわる」は伝達、「ふれる」は生成 ほどきつつ拾い合う関係 相手の体に入り込み合う 死にゆく体を「さわる」 「できなさ」からの再編集 「介助」アレンジメント―― 複合体
第5章 共 鳴
ロープを介したシンクロ 足がすくむ あそびから生まれる「共鳴」 ロープが神経線維 「伴走してあげる/伴走してもらう」じゃない関係 「伝える」ではなく「伝わっていく」 隙のある体 見えるように曲がっていく あえてハンドルを切る 生成モードの究極形態 あずけると入ってくる
第6章 不埒な手
介助とセックス 別のリアリティへの扉 「うっとり」のタイムスリップ 手拭いで柔道を翻訳する 勝ちたくなっちゃう 目で見ないスポーツ 不道徳だからこそ倫理的でありうる