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[BOOKデータベースより]
利己的で不機嫌な老人になるか、明るく楽しい老人になるか。いかに最後の日を送るかを決めるのは、死んでからじゃ遅い!幼い頃からキリスト教で死を学び、十三歳で終戦を迎え、三人の親を自宅で看取り、二〇一七年、夫を見送った曽野綾子が、生涯をかけ対峙してきた、「死ぬ」という務めと、それまでを「生きる」任務。
第1部 人間が確実に体験する「死」という人生最大の準備について(日本人は高度な学問は学ぶが誰もが確実に体験する死は学校で教わらずに社会に出る。こんなおかしな話はない;人生は思い通りにならない。それでも人間には小さな幸福が与えられている。それだけでいいのだ;私たちは日常性の中でなんということなくある日この世から「劇的でなく」消えるのがいい;晩年はいつでもやってくる。だから金も知識も人間関係も常に「整理」しなければならない。人生は整理の仕方にかかっている;六十歳を迎えたら自分はどのように金を使い何をしたら満足するか事前に少しでも予測すべきだ ほか)
[日販商品データベースより]第2部 夫を見送った後に対面するようになった「死」について(利己的で不機嫌な老人になるか、明るく楽しい老人になるか。いかに最後の日を送るかは自分で決めることである;常に別れの日を意識して人と会っていることが必要だ。そしてできれば温かい優しい労わりを示し別れたいものだ;肉親を亡くすことはごく平凡な変化である。家族はそれをできるだけ静かに何気なくやり過ごす義務がある;努力と結果は一致しないし将来の幸福とも関係ない。努力は現世で成功するためではなく悔いなく死ぬための準備である;人生は目的に達すればいいというものではない。楽しんだり苦しんだりする道程に意味があるのだ ほか)
「死」というものだけは確実に人間の生涯に立ちはだかっている。が、この考える以上に誰もに公平に訪れる運命について、日本人は真正面から対峙せず避けて通ろうとしてきた。
痛ましい幼年の死も、長寿の死も、その前に晩年が訪れる。すなわち死について考えることとは、それまでの日々をいかに生きるか、考えることでもある。
そして、死について、死までの生について考えることを「広く」訴えることは、著者の長年の願いでもあった。
幼少時からキリスト教に触れ、13歳で終戦を迎え、23歳で文壇にデビューし愛と死を描き、夫と自分の親を自宅で看取り、85歳で夫を見送った著者が、80年以上にわたって考え、見つけ続けてきた
「死」と、その学びから始まる「生きる」ことについての全18話が、待望の書籍化。