- とんび
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- 価格
- 704円(本体640円+税)
- 発行年月
- 2011年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784043646074
[BOOKデータベースより]
昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族三人の幸せを噛みしめる日々。しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう―。アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、いつの世も変わることのない不滅の情を描く。魂ふるえる、父と息子の物語。
[日販商品データベースより]昭和37年、瀬戸内海の小さな街の運送会社に勤めるヤスに息子アキラ誕生。家族に恵まれ幸せの絶頂にいたが、それも長くは続かず……高度経済成長に活気づく時代と街を舞台に描く、父と子の感涙の物語。
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ユーザーレビュー (9件、平均スコア:5)
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「夏の文庫100冊 2013」レビューコメント
戦後の日本を親なしで生きてきた男の生き方が不器用でじれったく感じるが、何事にも一途に取り組む姿勢は評価される。そして主人公のヤスさんを取り巻く人々がまたいい人ばかり。この取り巻きのおかげでヤスもまともに生きてこれたと言っても過言ではない。読んでいくうちに、ここに登場するのは一般家庭と違い“誰かが欠けて継ぎ接ぎだらけの家庭”があちこちで登場し、それにもかかわらず、がんばって生きている人々であるということも読者を感動させる。そして、幼馴染で姉弟のように育ってきた一杯飲み屋「夕なぎ」の女将・たえ子姉ちゃんが、粋でこれまた泣かせる。この物語は主人公は読者を感動させない(アキラにウソをつくとき以外は)。取り巻きの人々が感動させる。(sige/男性/60代以上)
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「夏の文庫100冊 2013」レビューコメント
よき昭和を思いたたせる。(スシ太郎/男性/40代)
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「近現代史<昭和・平成>」レビューコメント
昭和の人の温かみが心に染みる。平成に時代が映って変わりゆく世の中でも、主人公が変わらないところが良い!(ゆー/女性/20代)
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「近現代史<昭和・平成>」レビューコメント
ちょうどTVの連ドラ放送が終わったばかりで旬だと言う事もありますが、昭和から平成と言う時代設定にぴったりの作品と思います。ちょうど自分自身が昭和46年生まれで原作の登場人物である父親と1歳違いであり、物語は彼が20代後半から孫を持つ頃までの昭和中期から平成で言うと35年くらいにかけてになるのではないでしょうか。とにかく自分自身とオーバーラップし感情移入する場面が多くとても偏った評価になると思いますが心で読める作品でした。(ともちゅこ/男性/40代)
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「新生活に役立つ本」レビューコメント
【テーマ:一人暮らし】凄く泣ける。(寿司太郎/男性/40代)
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「新生活に役立つ本」レビューコメント
【テーマ:結婚】何か楽しい!!(micky/女性/10代)
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「新生活に役立つ本」レビューコメント
【テーマ:出産】60年代の高度成長を迎える主人公が母親をなくし父親一人で育てられるが、周りの人情ある人々の助けや愛情で育っていく様子や父親の苦悩などが描かれていて涙が出てくる一冊だ(じゅんちゃん/女性/40代)
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「日本列島 本の旅」レビューコメント
じつは愛情たっぷりな父と、ほんとはわかってる息子の、ぎこちなくも温かい毎日のオハナシ♪ 周りの人たちも暑苦しいくらいにかまってくれて(笑)、体温が伝わってくるような気持ちになりました。(チビヨギ/女性/40代)
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「オススメの夏の文庫100冊」レビューコメント
本を読んでこんなに泣いたことは初めてです。照れ屋で不器用なヤスさんが、結婚し子供が生まれ、奥さんが亡くなり、息子と二人で頑張って生きていく人生が書かれている。何がいいって、この本には心に刻んでおきたいと思える言葉が満載なこと、登場人物それぞれが個性豊かであったかで、自分もそんな人たちに囲まれて生きていけたらいいな〜と思えるほど素敵なのです。昭和37年頃って、こういう風景があちこちで見られたのかもしれませんが、人情っていいですね。ページをめくるたびに涙が滲み、文字がかすんでしょうがなかった。(ネコ/女性/60代以上)
獄中で読んで、涙でページが見えなくなるほど泣いてしまった。息子のアキラが大学に受かって、田舎から上京する日、父親のヤスはトイレにこもって見送ろうとしない。僕も福岡の八女という片田舎の出なので、田舎の不器用な父親のことはよくわかる。どうしても過去の自分と重ね合わせてしまう。「自立」について考えさせられる。単に「感動したい」という欲求を満たすだけでなく、親と子というものについて考えるきっかけにもなる、本当にすばらしい本だ。
堀江貴文/著名人 実業家/SNS株式会社ファウンダー
3 SPECIAL BOOKS掲載日:2013/10/25
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