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[BOOKデータベースより]
「全身やり投げ男」。一九八九年、当時の世界記録からたった六cm足らずの八七m六〇を投げ、WGP(ワールド・グランプリ)シリーズを日本人で初めて転戦した不世出のアスリート・溝口和洋。無頼な伝説にも事欠かず、スターであった。しかし、人気も体力も絶頂期にあった八九年の翌年からはほとんど試合に出なくなり、伝説だけが残った…。大宅賞受賞作家が一八年間をかけて聞き取りを続けたライフワーク作品。その関係から紡がれる異例の一人称文体。泥臭い一人の漢の生き様から、スポーツ界が、社会が、昭和と平成の歴史が彩られていく。
第1章 発端
第2章 確立
第3章 挫折
第4章 復活
第5章 参戦
第6章 引退
WGP=世界グランプリシリーズを日本人で初めて転戦した不世出のアスリート・溝口和洋。無頼な伝説にも事欠かず、まさにスターであったが、絶頂期に姿を消し、伝説だけが残る。その男の真実が白日の下に出る。
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価格:924円(本体840円+税)
【2020年04月発売】
「全身やり投げ男」。1989年、当時の世界記録からたった6センチ足らずの87メートル60を投げ、その後はWGP(世界グランプリ)シリーズを日本人で初めて転戦し、総合2位となった不世出のアスリート・溝口和洋。
■中学時代は将棋部。
■高校のインターハイではアフロパーマで出場。
■いつもタバコをふかし、酒も毎晩ボトル一本は軽い。
■朝方まで女を抱いた後、日本選手権に出て優勝。
■幻の世界新を投げたことがある。
■陸上投擲界で初めて、全国テレビCMに出演。
■根っからのマスコミ嫌いで、気に入らない新聞記者をグラウンドで見つけると追いまわして袋叩きにしたことがある。
無頼な伝説にも事欠かず、まさに陸上界のスターであった。
しかし、人気も体力も絶頂期にあり、来季のさらなる活躍を期待されていたにもかかわらず、90年からはパタッと国内外の試合に出なくなり、伝説だけが残った……。
その男の真実が、25年の歳月を経て、いま初めて明らかとなる。
プロとは? アスリートとは? 天才と秀才の差とは? 日本人選手が海外選手に勝つための方法とは?
大宅賞受賞作家の上原善広が18年間をかけて聞き取りを続けた、まさにライフワークと言える作品。18年間の関係から紡がれる、ノンフィクションとしては異例の一人称文体。
泥臭い一人の漢の生き様から、スポーツ界が、社会が、昭和と平成の歴史が彩られていく。