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[BOOKデータベースより]
近世の武家や知識人たちは、地域・方言が異なってもお互いに通じる言語を獲得していた。そのような近世スタンダードはいかにして伝播したのか。言文一致体を生み出した明治期スタンダードとどうつながるのか。山田美妙や二葉亭四迷の言文一致体使用はいかなる意味を持つのか。多分野にわたる膨大な資料を読み解いて明らかにした、定説を覆す画期的な論考。
第1部 日本語スタンダードの形成(室町期の言語 中央語の誕生;ニュータウン江戸と近世スタンダード;日本橋商人;幕末・明治初期の共通語;明治初年の東京山の手;スタンダードの確立;公共圏言語への可能性)
[日販商品データベースより]第2部 スタンダードから言文一致体へ(明治初年の口語体;山田美妙の言文一致体;二葉亭四迷の言文一致体;口語体の制覇;回想t忘却)
室町人たちのミヤコへの憧れ、江戸・日本橋の商人たちの出自、明治初期の人口移動などに着目し、「標準語」形成研究の新しい地平を開く。さらに、「標準語」の浸透から「言文一致体」定着への道筋を明らかにする。