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[BOOKデータベースより]
通説とは、なぜ、いかにして成り立つのか。「通説で学びたい」との学習ニーズから生まれた「通説本」。「何が通説であるのか」が見えづらい刑法総論、「なぜそれが通説とされるのか」が見えづらい刑法各論、それぞれの関心に応え、刑法の視認性を高める。
第1部 総論(実行行為概念の「通説」;不作為犯論の「通説」;因果関係論の「通説」 危険の現実化論の系譜とその内実 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 各論(暴行罪の「通説」 「通説」に潜む問題と乗り越え方;名誉概念の「通説」;領得罪の「通説」 ほか)
第3部 「通説」と実務(刑法の通説と判例 下級審裁判官の経験から;刑法の「通説」と判例 最高裁調査官の経験を踏まえて)
法学セミナー809号(2022年)の刑法総論にかかわる特集「刑法の『通説』――通説とは何か、何が通説か」および同821号(2023年)の刑法各論にかかわる特集「続・刑法の『通説』――そこに潜む問題」所収の各論稿をベースに、新たに書き下ろし論文3篇を加え、さらに旧稿に必要な加筆修正を行い一書に編んだ書籍。第1部は総論の「通説」、第2部は各論の「通説」を扱い、実務と通説の観点を第3部で取り扱う。刑法の講義を担当する者は、学生から「この論点の通説は何か」という質問や、「通説で教えて欲しい」という要望を受けることがあるが、これにどう応えるか、を本書の関心の出発点とした。刑法総論分野において「通説」が見えなくなったという問題意識のもと、いかにして「通説」を決めるかを検討し、そこから生まれた成果をもとに第1部を構成する。刑法各論分野においては、何が通説かは比較的明確である。しかし、なぜそれが通説とされているのかが明らかではない。そこで第2部はこれを解きほぐしていくが、第1部・第2部とも、実質的な問題解決を規定している視点を言語化して、(「通説」が内包する様々な問題点をあぶり出すとともに)問題解決に資する理論枠組みとしての「通説」を打ち立てる内容としている。