- 木 改版
-
- 価格
- 473円(本体430円+税)
- 発行年月
- 1995年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101116075
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 雀の手帖 新板
-
価格:781円(本体710円+税)
【2024年09月発売】
- 無人島のふたり
-
価格:572円(本体520円+税)
【2024年10月発売】
- 中年女子画報〜入り込む52歳〜
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2025年09月発売】
- 中年女子画報〜50歳ですよ〜
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2023年07月発売】
- 精選女性随筆集 幸田文
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年09月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
Sandy




-
日本人の好きな3つの木とは
木をテーマにしたエッセイは意外と出版されています。宮大工棟梁の西岡氏のインタビューをまとめたものや、木工伝統工芸の美意識を書いた白洲正子の著書などを読みましたが、こちらの作品もその流れで手にした1冊です。幸田文は、父幸田露伴との思い出など明治の匂いのする暮らしを綴った小説で有名ですが、晩年は木に興味を持ち、各地を取材していくつかのエッセイを残しています。この作品の中では、木を人間になぞって、エゾ松の倒木更新や、製材所でつかえないものとされる「アテ」の悲しさを、木の気持ちになって綴っています。日本人の好きな木を3つあげるとすれば、私なら真っ先に桜と答えますが、著者は日本人の暮らしに根付いている木は、「松」「楠」「杉」であるとのこと。理由が知りたい方は一読をおすすめします。



























[BOOKデータベースより]
「樹木に逢い、樹木から感動をもらいたいと願って」北は北海道、南は屋久島まで、歴訪した木々との交流の記。木の運命、木の生命に限りない思いを馳せる著者の眼は、木を激しく見つめ、その本質のなかに人間の業、生死の究極のかたちまでを見る。倒木の上に新芽が育つえぞ松の更新、父とともに無言で魅入った藤、全十五篇が鍛え抜かれた日本語で綴られる。生命の根源に迫るエッセイ。
えぞ松の更新
藤
ひのき
杉
木のきもの
安倍峠にて
たての木 よこの木
木のあやしさ
杉
灰
材のいのち
花とやなぎ
この春の花
松楠杉
ポプラ