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[BOOKデータベースより]
「ニート」とは、働かず、就学もせず、求職行動もとっていない若者を指す言葉で、日本では二〇〇四年頃より使われ始め、その急増が国を揺るがす危機のように叫ばれている。様々な機関が「ニート」の「人間性」を叩き直そうと「支援」の手を差し押べており、多額の予算が動いている。このような状況下において、本書では、まず、日本での「ニート問題」の論じられ方に疑問を覚える本田由紀氏が、「ニート」という言葉自体の不適切さを量と質の両面から明らかにする。また、『いじめの社会理論』の著者である内藤朝雄氏は、「ニート」が大衆の憎悪と不安の標的とされていることを挙げ、憎悪のメカニズムと、「教育」的指導の持つ危険な欲望について解説する。さらに、ブログ上で「俗流若者論批判」を精力的に展開し注目を浴びている後藤和智氏が、「ニート」を巡る言説を詳しく検証する。
第1部 「現実」―「ニート」論という奇妙な幻影(「ニート」のイメージは間違っている;若者に対して真に必要な支援は何か)
[日販商品データベースより]第2部 「構造」―社会の憎悪のメカニズム(青少年ネガティヴ・キャンペーン;佐世保事件にみる諸問題;ニートをめぐる「祭り」の状況 ほか)
第3部 「言説」―「ニート」論を検証する(「ニート」論前夜―「自立しない若者」への苛立ち;「ニート」論はいかにして広まったか;週刊誌における「ニート」 ほか)
その急増が国を揺るがす大問題のように報じられる「ニート」。本書では、日本でのニート問題の論じられ方に疑問を持つ3人が、おのおのの立場から、現在のニート論が覆い隠す真の問題点を明らかにする。