- 語られ続ける一休像
-
戦後思想史からみる禅文化の諸相
ぺりかん社
飯島孝良
- 価格
- 6,380円(本体5,800円+税)
- 発行年月
- 2021年07月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784831515940

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[BOOKデータベースより]
室町時代を生きた一休宗純(1394‐1481)の実証研究とその没後に生まれた一休“像”の変遷とをつなぎ、戦後日本における禅文化の追究へ―前田利鎌・芳賀幸四郎・市川白弦・柳田聖山ら「禅」を修めた代表的知識人が、一休を語ろうとしながら、語る側からみた像が提示されてきたその変遷を、戦後思想史の一断面として捉え、“語り”のイメージリーディングの新たな地平を探る。
序論 一休の“像”は如何に形成されてきたか―室町期から戦後日本へ
[日販商品データベースより]第1章 一休像の近代的「発見」―前田利鎌の「禅」を手がかりに
第2章 戦後日本における中世禅文化論と一休の像―芳賀幸四郎を中心に
第3章 市川白弦の一休像―「即」の論理の批判的継承として
第4章 二十世紀の「禅学」と一休像―柳田聖山の視座を再考する
補論 「瞎驢辺滅却」をめぐって―一休と臨済禅への研究覚書
終章 禅門と俗世と一休の像―論のむすびとひらき
史上最も有名な禅僧・一休宗純(1394-1481)。昭和世代にはアニメ『一休さん』で知られ、2016−17年にもNHK・Eテレでアニメ『オトナの一休さん』が放送された。抜群の知名度を誇る一休だが、その実像は謎に満ちている。自著『狂雲集』『自戒集』の難解な内容ゆえ、在世当時から「一休像」はむしろ数多の逸話や伝説を通じて語られ続けてきた。多くのエピソードは信憑性の薄い伝説として片付けていいものだろうか? 本書は、とりわけ太平洋戦争を挟んで目立つようになる数々の「一休像」から戦後日本思想の諸問題を解き明かす試みである。