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[BOOKデータベースより]
「激おこぷんぷん丸」の言語学。常に生まれ、変化し、そして消えていく若者言葉。社会言語学の知見と豊富な実例から、そのルールと体系を分析する。
第1章 なぜ若者言葉の研究が必要か
[日販商品データベースより]第2章 若者言葉の動詞化「―る」―告る・パニクる・きょどってる
第3章 若者言葉の新しい形容詞―普通に・微妙・すごい
第4章 若者言葉に見られる程度の副詞―激ウマ・ややウケ・サクッと
第5章 若者言葉の名詞化「―さ」―大事さ・そっくりさ・元気さ
第6章 ぼかし言葉は責任回避?―とか・っていうか・みたいな
第7章 進化し続ける若者言葉
補遺 若者言葉の文法化
「コピる」「爆睡」「っていうか」そして「激おこぷんぷん丸」…。
本書は主として1990年代後半から2010年代に生まれた若者言葉について著者自身が収集した自然談話録音資料、新聞・雑誌やSNSのデータより、実際の使用例を豊富に挙げて共時的に分析したものである。
若者言葉は言葉の遊びや流行語・俗語のように扱われることが多いが、本書では社会言語学の視点から多数の使用例をもとに詳細な分析を行った。若者言葉を単なる流行語や俗語として扱うのではなく現代日本語の「変化の過程」として捉え、活きた現代日本語の言語学的傾向と特徴を示すとともに、独自の規則性を持っており、その規則性も含めて後世に継承される傾向にあることを指摘した。
なお本書に収録された膨大な自然談話録音文字化資料は、若者たちの本音の会話が忠実に再現されており、当時の社会情勢や流行を鮮明に蘇らせるだけでなく、現代日本語が時を経て「古く」なった際の貴重な資料を提供するものである。