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[BOOKデータベースより]
二十世紀から現在まで続くアジア各地に埋もれた記憶を掘り起こし、あるいは忘却のプロセスを追うことで、各地域のアイデンティティがどのように形成され、変容していくのかに光を当てる。地域アイデンティティを新たに構築するための視点・思考を磨き上げる、京都大学の成果を中心にまとめるシリーズ第1巻。
第1部 二十一世紀的地域像を拓く(ミライの復興地―昭和三陸津波と東日本大震災;記憶のアーカイブ―スマトラ島沖津波の経験を世界へ;家系図の創造―ボルネオの黄龍の子孫たち)
[日販商品データベースより]第2部 二十世紀的記憶を結ぶ(往古への首都建設―平壌の朝鮮式建物;戦争の記憶と和解―韓国軍によるベトナム人戦時虐殺問題;交錯する農村の近代―岩手県沢内村と黒龍江省方正県)
第3部 二十世紀的記憶を描く(黒船来航と集合的忘却―久里浜・下田・那覇;日本人の性的表象―南洋を描いた中国語小説;グラフ誌が描かなかった死―日中戦争下の華北)
戦後70年が経過して、いまなお語り継がれる記憶と忘却の間際にある記憶が東アジアには点在している。戦争や災害の記憶を風化させず、ほかの地域でも教訓として活用するためにはどういう視点が必要か。京都大学の地域研究の成果から問うアジアの記憶のかたち。