- 図書館の政治学
-
- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2006年01月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784787232533
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[BOOKデータベースより]
戦前・戦中期の図書館界は、文部省などの行政組織の意向を受け、検閲や思想善導、選書を積極的におこないながら、天皇制を利用して全国に図書館を設置しようと試みていた―。行幸啓、大正・昭和大礼、「紀元二千六百年」など、戦前・戦中期において天皇制に絡んだ一大メディア・イベントの詳細をたどりながら、各イベントごとに全国各地に設立された、あるいは設立が断念された図書館の実態やそれ以前の構想を発掘して、当時の図書館人たちがどのように天皇制に接近して図書館界の発展をもくろんだのか、その欲望の高揚と挫折の歴史を新史料を交えながら描き出す。知という名の暴力、あるいは知をめぐる暴力の最前線にいつづける図書館と図書館人の戦争責任・戦後責任を問う。
序章 行幸啓と図書館(「御進講」と行幸;皇太子が訪問した図書館 ほか)
[日販商品データベースより]第1章 大正大礼と図書館(日本図書館協会の大礼記念への取り組み;『文部省第四十一年報』のなかの図書館 ほか)
第2章 昭和大礼と図書館(大礼を控えて;日本図書館協会の大礼記念への取り組み ほか)
第3章 「紀元二千六百年」と図書館(五日間の祭典;全国図書館大会での文部大臣諮問 ほか)
戦前・戦中期の図書館界は、文部省などの行政組織の意向を受け、検閲や思想善導、選書を積極的におこないながら、天皇制を利用して全国に図書館を設置しようと試みていた──。図書館界発展の欲望の高揚と挫折の歴史から、彼らの戦争責任・戦後責任を問う。