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- 浮遊する「記憶」
-
- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2005年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784787232489
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[BOOKデータベースより]
個人的なものであると同時に、社会を結合させ分断させる記憶―。「私」のものでありながら、ときに手の届かないものとなり、しかし誰にでもつかみうる社会の記憶に焦点を当てたときに浮き彫りになる「記憶をめぐる言説空間」には何が立ち上がってくるのだろうか。社会的な行為としての記憶という視座を共有しながら、1995年以降の記憶をめぐる議論を整理して、「先祖と戦死者をめぐる知の編制」「上野公園と敗者の記憶」「戦争体験の記憶と語り」「博物館と地域の記憶」「過去・記憶・歴史をめぐる異和」という具体的な問題群を多様な視点から検証する。私たちを揺さぶり、私たちに揺さぶられる記憶の政治性を鋭くえぐり、ゆくえを見定める論考集。
第1章 祖先と記憶をめぐる政治と知の編成―国民道徳論と柳田国男(一冊の絵本から;国民道徳論の展開と祖先の位置付け ほか)
[日販商品データベースより]第2章 上野戦争の記憶と表象(なぜ上野なのか;碧血碑 ほか)
第3章 「戦争の記憶」の現在(「戦争体験」と「戦争体験記」との間;「戦争の記憶」の継承と断絶)
第4章 地域の記憶―異質性と均質性の間で(選択された地域の記憶―沖縄県八重山郡竹富島の事例から;記憶は誰のものか―アメリカ・シラキュース市における地域像形成をめぐって ほか)
第5章 記憶から歴史へ/歴史から記憶へ(戦争;直弼 ほか)
社会的な行為としての記憶という視座を共有しながら、いくつかの具体的な問題群を多様な視点から検証する。私たちを揺さぶり、私たちに揺さぶられる記憶の政治性を鋭くえぐり、行方を見定める論考集。