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[BOOKデータベースより]
「悪」をめぐるジッドの思索はキリスト教社会に留まらない普遍的射程を有している。彼が「病」と徹底的に向き合わねばならなかったからこそ、「悪魔」をめぐる関心や思索の展開が開かれた様子が浮かび上がるのだった。文学創作においても避けては通れない課題となった「悪」との対峙を通じて形成されたジッドの思想的独自性を浮かび上がらせる。
序論
[日販商品データベースより]第1部 「病」と宗教(幼少期から一八九〇年頃までのジッドと「病」;初期作品における「病」とジッドにおける「病」;「病」についての価値転換とキリスト教思想の形成)
第2部 「病」、身体、宗教(「盲目」と宗教;カトリックと「病」―『法王庁の抜け穴』を通して;セクシュアリティと宗教)
第3部 ジッドにおける「悪魔」の問題(ジッドの悪魔論;『贋金使い』における「悪魔」の問題)
結論
"本書は、1890年代から1930年代までのジッドにおける「悪(le mal)」をめぐる
思想的展開を、「病(le mal, la maladie)」と「悪魔(le diable, le demon,
le Satan, le Malin)」という二つの軸となる観念の検討を通じて明らかに
しようとしたものである。ジッドの著作を読み解くと、彼が「病」と徹底的に
向き合わねばならなかったからこそ、「悪魔」をめぐる関心や思索の展開が
開かれた様子が浮かび上がる。「病」も「悪魔」も、彼の実存のみならず、
文学創作においても避けては通れない課題であった。これら「悪」との対峙を
通じて形成されたジッドの思想的独自性を浮かび上がらせることが狙いである。
「悪」をめぐってジッドが示した思索が、彼個人またキリスト教社会に留まらない
普遍的射程を有していたことを最終的に結論づける論考である。"