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価格:2,530円(本体2,300円+税)
【2021年12月発売】
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[BOOKデータベースより]
ドイツ憲法はどのような道筋で発展してきたのか?何が今日の発展へと導いたのか、いかなる要素が現在を特徴づけているのか。憲法裁判権、基本権解釈、公法の発展の文脈に切り込む。『憲法の優位』に続く至高の論文集。
1 序論(立憲国家の諸要素;公法の二つの段階)
[日販商品データベースより]2 ドイツにおける憲法裁判権の発展(偉大な判決―マーベリー対マディソン事件、リュート事件、コスタ対エネル事件;創設期の連邦憲法裁判所―制度と判例の発展史)
3 ドイツにおける基本権解釈の発展(国際比較の中の基本権の客観法的次元;比例原則―出発点の事情と今日における諸問題)
4 ドイツ公法の発展の道(ワイマール憲法―十分な民主主義者なき民主制;法における発展の道;欧州化と国際化に直面する国家憲法の役割)
5 文脈の中の憲法(憲法の規範力―歴史的文脈の中で見たコンラート・ヘッセの就任記念講義;憲法の規範性と実効性)
▼基本法の基本たる所以は何か?
▼隆盛期を迎えたドイツ憲法学の重要基本問題を読み解く研究書。
▼その発展の変遷と根本原理・原則を解明する。
前書『憲法の優位』では収録できなかったヴァール教授の基本権解釈論を含めて,前書とは別の観点から,教授の著作を精選して収集。
本書の縦軸となるのは,ドイツ基本法(Grundgesetz)という憲法がたどった「発展の道(Entwicklungspfad)」である。
憲法典は制定当初は様々な発展の可能性に開かれているが,憲法を実現する制度の充実度やそれを担保する機関の力の強さ,ひいては国民意識といった法外的要因により,徐々にその可能性が縮減され,現在の憲法の姿へと形づくられる。
基本法は,規範性と実効性の高い憲法として知られるが,それがどのようにしてその地位を獲得したのかについては,ドイツ憲法研究が盛んな日本においても意外と知られていない。
現在の基本法は一日にして成るものではなかった。その過程にはさまざまな困難があり,広く妥当する強い基本法のための判例法の展開があった。本書を読むと,「強い」憲法を育てるための特効薬はなく,法制度はもちろん,各アクターの憲法への意思と取り組みが重要であることが分かるだろう。
その道のりには,日本で憲法裁判権を有する裁判所やその裁判官,政治を担う政治家,主権を持つ市民,憲法政治を監視するメディア,憲法解釈を論じる研究者に是非知っていてほしい出来事や理論が詰め込まれている。