- 分裂と統合で読む日本中世史
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- 価格
- 1,980円(本体1,800円+税)
- 発行年月
- 2021年08月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784634151796
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[BOOKデータベースより]
日本中世史研究にはいま、「分裂のなかの統合」という熱い問いが存在する。80年代〜90年代に人口に膾炙し、「列島の多様性」や「日本」について考え抜いた「知の巨人たち」が拓いたステージの「次」、いわば、新しい「ひとつの日本」研究である。本書ではこのふたつの視点をめぐる熱い議論を紹介しながら、「多様のなかで統一はいかに果たされていたか」を探っていく。この問題を見極めることは、世界でも日本でも分裂と統合が課題となっている現在を考えるための鍵を、見つけることにつながるだろう。
日本史上もっとも複雑で曖昧だった中世と現在
[日販商品データベースより]1部 「場」「地域」からみる“いくつもの日本”(東と西―もっともポピュラーで根深い問題;南と北―よりいっそう豊穣で、ときにカオスな場所;内と外―時代によって揺れ動く「境界」の独自性)
2部 「人」「階層」からみる“いくつもの日本”(朝廷と幕府―二大勢力の関係性をめぐる激しい学説論争;寺社と宗教―現代とかけ離れた「もうひとつの勢力」の実態;生業と身分―非農業的世界から見えてくる豊かな日本史)
3部 多様な列島社会を「統合」するものは何か?(分裂と統合―両者の共存は可能なのか?;中央と地方―首都の求心力はどこにあるのか;天皇と将軍―戦国期にも存在しえた「創価」を探る)
歴史から学べることは何か
網野善彦以後の20年、「日本論」の現在と未来を考える――。気鋭の中世史家が歴史から現代を読み解く新たな方向性を導き出す!
「じつは東西南北に広く、その国土も意外と大きい日本列島では、長い歴史のなかで豊かな地域的・文化的多様性が育まれてきた」ことを、中世史を中心に日本史全体の研究最前線からあらためて提示し、「いくつもの日本」の姿を紹介する。
さらに上記の多様性を踏まえつつ、「南北朝」「応仁の乱」など、分裂と統合を繰り返す中世史の実態から、「多様な社会を統合する」契機を提示し、国家における「分裂と統合」の普遍的な意味を探り、現代を考える手段を提示する