- 湖の科学
-
- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2022年04月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784320058361
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 深海底の地球科学
-
価格:3,740円(本体3,400円+税)
【2016年11月発売】
- 地震と火山と防災のはなし
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2022年03月発売】
- 天変地異の地球学巨大地震、異常気象から大量絶滅まで
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2022年08月発売】
- 世界でいちばん素敵な海の教室
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2019年02月発売】
- 川はどうしてできるのか
-
価格:1,012円(本体920円+税)
【2014年10月発売】


























[BOOKデータベースより]
南極の氷の下にある深いヴォストーク湖から熱帯にある氾濫原の湖まで、湖には共有の特徴がある。今ある湖はどのようにできたのだろうか?人間活動で汚染された湖は再生できるだろうか?地球の過去と現在について、湖は私達に何を語りかけているのだろうか?世界中の様々な湖を例にあげながら、ワーウィック・ヴィンセント博士は、湖の科学や陸水学の本質を通して、湖の環境や生態が私達人間社会にとってきわめて重要なことを浮き彫りにする。湖という複雑な生態系がどのように成立しているかを紐解くことで、湖の生物多様性に及ぼす酸素や塩分、季節や気候変化の影響、さらには人口増加や温暖化などが湖生態系を脅かしつつある現状を解説している。
1 はじめに
[日販商品データベースより]2 湖:深さのある水体
3 太陽光と水の動き
4 生命を支える湖
5 食物連鎖と高次生産
6 極限の湖
7 湖と社会
"湖沼学の新定番!
科学としてのエッセンスを損なわず,
総合科学である湖の広い領域をカバーした,
コンパクトな入門書
本書は湖沼の科学に焦点をあてている。といっても難しいものではなく,読者が湖を訪ねたときに一層魅力的に感じたり,水面下にある様々な現象をもっと知りたくなったりするような,好奇心の手助けになることを本書は目指している。
各章では湖の物理,化学,生物について簡潔にわかりやすく紹介するとともに,それらの異なる側面が実は互いに関連していること,その関連が私達の生活にも密接に関係していること,さらにそれらは地球温暖化とも無縁ではないことを紹介する。
湖に棲む生物や水質を調べ,研究していくと,必然的に水の化学や物理,さらには地質や人間社会の知識が必要になる。湖の科学が総合科学であるのは必然であり,その道筋を示したのが,本書に登場してくるフランソワ・フォーレル博士といえるだろう。
本書は,スイスの生態学者であり,陸水研究のパイオニアであるフランソワ・アルフォ・フォーレル博士と彼が研究したジュネーブ湖を中心に話を進めている。
原著者ワーウィック・ヴィンセント博士は日本のこともよく知っており,本書では琵琶湖の研究例も取り上げている。今回の日本語版出版にあたって,日本の湖沼での研究例などが加筆されている。訳者は原著者の友人であり,陸水学の第一人者である。
陸水学あるいは湖沼科学は物理・化学・生物の総合学問であるため,専門書は膨大な厚みにならざるを得ない。このため,一般や学生に面白さを伝えにくい分野である。本書は,科学としてのエッセンスを損なわず,広い領域をカバーしたコンパクトな入門書であり,この分野では極めて稀有な書籍である。
[原著: Lakes: A Very Short Introduction (Very Short Introductions), Oxford University Press, 2018]"