この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 不知火判事の比類なき被告人質問
-
価格:858円(本体780円+税)
【2025年12月発売】
- 罪の棲家
-
価格:880円(本体800円+税)
【2025年09月発売】
- 撮ってはいけない家
-
価格:1,925円(本体1,750円+税)
【2024年11月発売】




























[日販商品データベースより]
「母に会ってください。わたしの母は日本人です」
夫の転勤に伴い赴いた北京で大学の日本語教師をしていた私に、見知らぬ男性が話しかけてきた。なぜか無関係ではいられない気がして、その男性に導かれ会った「Oさん」は、微笑みを絶やさない淑やかな日本女性だった。とりとめのない世間話をしたり、中国での息子の教育に関する悩みを聞いてもらったり、ささやかな贈り物を交換したり・・・・・・束の間の穏やかな交流が始まったが、1997年の春には別れのときがきた(私の駐在期間にも限りがあった)。北京最後の日、「誰も日本語は読めないから」と、Oさんは封筒に入れた77枚の原稿用紙を私に託す。原稿に記されていたのは、戦前にクリスチャンの中国人と結婚、その後中国に渡って激動の時代を必死に生き抜いたOさんの驚くべき半生だった――。この小説は中国の「90年代の数年間」と「戦前から現代までの数十年間」、ふたつの時間を祈りのように描き、人の生きる意味を深く問いかけています。