[BOOKデータベースより]
自殺願望の書き込みは、公序良俗に反するのか―ある遺族から寄せられたメールをきっかけに、著者は“死への記述”が綴られた143のサイトを調査する。ネット上に蓄積された苦悩のデジタル遺品は、自殺の連鎖を招く単に“有害”なものなのか、それとも全く別の新しい価値があるのか。膨大な記述を紐解き、当事者たちの心情を追いながら、「ネットと自殺」という現代社会の難題に向き合った。
第1章 自殺した人のアカウントは悪か?(ある遺族からのメール;「お願いだから家に帰りたい。」 ほか)
第2章 4種類の「死にたい」(道標となる線引きを探す;自殺に至るプロセス×4 ほか)
第3章 「死にたい」の魔力(143人の「死にたい」;自殺教唆とウェルテル効果 ほか)
第4章 「死にたい」の作用(パパゲーノ効果ではない何か;遺族から見た「魔法の笛と銀のすず」 ほか)
第5章 「死にたい」との向き合い方(SNSはいつでも消えゆく;ぼっちさんのその後 ほか)
IT社会の“タブー”に踏み込む!
自殺願望の書き込みは、公序良俗に反するのか――ある遺族から寄せられたメールをきっかけに、著者は“死への記述”が綴られた143のサイトを調査する。ネット上に蓄積された「苦悩のデジタル遺品」は、自殺の連鎖を招く単に“有害”なものなのか、それとも全く別の新しい価値があるのか。
膨大な記述を紐解き、投稿者や遺族など当事者たちの心情を追いながら、「ネットと自殺」という現代社会の難題に向き合った。