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[日販商品データベースより]
父母も、社員も、犬も。
大切なひとを、慕う。
わたし、小玉小鉄は、社長の息子と
同じ日に生まれた柴犬だ。
その縁で、株式会社こだまの一員となった――。
シリーズ累計62万部突破!
本屋大賞発のベストセラー『ひと』からつながる感涙のドラマ
わたしにとって大事なときに、そこにいてくれた人。
その人を、したう。
株式会社こだまは、主に塩化ビニル管をつくっている中小企業だ。社員数、二十四人。当然、皆が知り合いだ。社長は、二代目の小玉新一郎がつとめている。
わたしは、新一郎の息子優一郎と同じ日に生まれた。五月五日生まれ。偶然そのことを知った新一郎にもらわれてきた、柴犬だ。小鉄と命名されたわたしと優一郎は、こだまの社員に囲まれ、双子のように育った。
わたしを散歩に連れ出してくれるのは、小玉夫妻だけではなかった。事務仕事をこなす大江都子。若手オス社員の高桑雅永。やらされるわけではない。自らやってくれるのだ。
そんな彼らにも、悩みはあるようだ。仕事、子育て、恋……。そしてわたしにも、ある異変が訪れていた。