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[BOOKデータベースより]
心の底から憎んだ父親を殺し、失意のうちに生涯を終えた男は異世界でアベルという名の少年に生まれ変わった。親たな両親から惜しみない愛情を注がれ第二の人生を歩むアベルだったが、その胸の内には前世からの業、暗い炎が絶えず灯っていた。六歳の秋。両親の魔獣討伐に同行した先で、アベルは身の丈に迫る大剣で怪物を両断する少女騎士イースに出会う。魔人氏族の血を引く証である美しい黒髪と、雪のような白い肌を返り血に染めたイースはアベルを見て言った。「お前、奇妙な目をしているな。本当に子供なのか」―「ぼ、く、は…僕は持たざる者…」「面白い答えだ。私に似ている」二人はまだ知らない。飢えた獣のごとき「渇望」を心に抱いた者たちの旅路の先に、苛烈な運命が待ち受けていることを―。