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[BOOKデータベースより]
哲学を形而上学から解放しようとしたデリダ。その核心には文学的想像力がある。初期から晩年までの思想を精緻に読解し、デリダが何をしてきたのかを明らかにする。
第一部 他なる語りのインヴェンション(「私は書く」の現前性から「私は死んでいる」の可能性へ―構造主義隆盛のなかで(一九六〇年代);摩滅の形而上学に抗して―隠喩論隆盛のなかで(一九七〇年代);プロソポペイアの方へ―インヴェンションの時代に(一九八〇年代))
[日販商品データベースより]第二部 デリダの文学的想像力―一九六〇年代〜二〇〇〇年代(デリダと(は)自動車(である)―晩年のセミネール紹介を兼ねて;アブラハムから雄羊へ―動物たちの方を向くデリダ;自己を/で織る詩―蚕になるデリダ;L’enfant que donc je suis’あるいは、猫のエピソードはなぜ「自伝的」なのか;近い他者 遠い他者―デリダと文学的想像力;デリダにおける《ミッション:インポッシブル》―灰、自伝、エクリチュール)
哲学の言語を形而上学的言説から解放しようとした20世紀最大の哲学者ジャック・デリダ。その鍵となるのが文学的想像力である。
文学的想像力とは、哲学で文学を読むということではない。デリダが哲学者として哲学テクストを読解するとき、文学的想像力がもっとも発揮されているのだ。
形而上学的言説を内破させ、その破れ目に他なるものの語りを招来した前期デリダ、動物論の形而上学的性質を暴露しつつ単独者を語ろうとした後期デリダ、その困難な試みには一貫して文学的想像力が働いている。
脱構築とは、対象の脱神話化ではなく、他なる語りの招来である。「その語りは、記憶と喪に関わり、虚構的であり、自伝的であり、詩的である。そのような、ほとんど矛盾すれすれの変容を、デリダは、哲学史に燦然と輝く著作に対して企て、そして、自らも身をもって実践したのだ」(「あとがき」より)。
1960年代から晩年まで、デリダが何をしてきたのかを精緻に読解し、その尽きせぬ可能性を照らし出す、新たなデリダ論。