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サンリオ創業者の辻信太郎と、詩人のやなせたかしが出会い、抒情とヒューマニズムの夢をのせた出版事業が走り出す。「かわいい」キャラクター事業のかたわら、数々の出版物を世に送り出した新興企業は、他に類のない多彩な文化事業展開をみせ、多くのファンを獲得していった。大量消費時代に先駆けた1960年代から1980年代までのサンリオ出版を、「女性文化」や出版史のなかに位置づける初めての試み。
序章 サンリオ出版の時代
第1部 雑誌共同体と外部(“…だったら”の詩情―『詩とメルヘン』とジェンダー;詩はだれのものか?―『詩とメルヘン』におけるやなせたかしの抒情と編集方針;『詩とメルヘン』のマザー・グースとアリス―ポスト戦後詩のノンセンスの視座から;感傷の在り処―『詩とメルヘン』と安房直子)
第2部 女性詩のバリエーション(きのゆりと『詩とメルヘン』―詩の計量的分析から;“少女”から“兄貴”へ―『詩とメルヘン』をめぐる言説と誌面の変化;言葉を送ること、受け取ること―『詩とメルヘン』における共鳴の方法)
第3部 教養ある商品(ひたすら信じつづけること―辻信太郎におけるメルヘン;『いちご新聞』の中の“文学”―ファンシーな教養主義;マンガ雑誌『リリカ』の挑戦)
第4部 産業と科学とフェミニズム(サンリオの映画事業とその時代;サンリオSF文庫の小説世界―山野浩一のSF論とその実践;サンリオSF文庫とフェミニズムSFの地平)
第5部 サンリオの記憶(風に折れないコスモス、あるいは草原の口笛;講演ポエムと現代詩のあいだ;夢のはじまる場所―『詩とメルヘン』のイラストレーション;サンリオが届ける“ギフト”)





















