- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- キューバ・ミサイル危機 上
-
広島・長崎から核戦争の瀬戸際へ 1945ー62
- 価格
- 4,400円(本体4,000円+税)
- 発行年月
- 2022年09月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560094488
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- キューバ・ミサイル危機 下
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2022年10月発売】
- シビリアンの戦争
-
価格:3,740円(本体3,400円+税)
【2012年10月発売】
[BOOKデータベースより]
一九六二年一〇月の一三日間、人類は「最終戦争」の断崖に立った。原爆開発から冷戦下の米ソ核軍拡競争に至る文脈に、絶体絶命のこの危機を位置づけ、ピュリツァー賞受賞の歴史家が一触即発の攻防の深層を描く。
第1編 核時代の形成 一九四五年〜一九六二年―キューバ・ミサイル危機に至るホワイトハウスとクレムリンの核に関する諸決定(トルーマンとスターリン―「核兵器の抗いがたい魅力」;アイゼンハワー、フルシチョフ、カストロ、「大量破壊兵器」;ケネディ、フルシチョフ、カストロ、ピッグス湾)
[日販商品データベースより]第2編 一三日間 一九六二年一〇月一六日〜二八日―ケネディ対エクスコム、統合参謀本部、フルシチョフ、カストロ(フルシチョフのミサイル;一〇月一六日(火曜日)―第一日:ケネディ、スティーヴンソン、エクスコム 第一週:ベルリンと封鎖)
「核のある世界」への警鐘の書
1962年10月のキューバ・ミサイル危機は、核戦争(最終戦争)が一触即発で起きかねない13日間だった。本書はその「一触」が、実はほんの偶然の積み重ねで回避されていたことを明らかにした大作だ。米国の国家安全保障会議、国防総省、統合参謀本部の会議録、関係者の個人メモ、回想録、解禁されたソ連共産党幹部会の議事録など、豊富な史料を網羅して、米ソ両政権の内部とカリブ海の現場で何が起きていたかを立体的に描き出し、手に汗握る日々が展開される。ケネディとフルシチョフの関係、その言動や心理、タカ派とハト派の攻防を丹念に積み上げるミクロ的記述と、広島・長崎への原爆投下から冷戦下の核軍拡競争に至る文脈に、この危機を位置付ける俯瞰的視点を交差させており、圧倒的な説得力がある。
ロシアによるウクライナ軍事進攻、台湾をめぐる中国と日米の緊張を踏まえると、この危機がどこか重なって見えてくる。「核の脅威」が懸念される今、60年前の危機が残した教訓を振り返る意義は大きい。ピュリツァー賞受賞の歴史家(米外交と核管理・軍縮論)が、危機の深層を描き切った決定版。