[BOOKデータベースより]
性売買経験当事者が書いた本。ソウルオリンピックの1988年から20年間、性売買を経験してきた女性。同僚の女性たち、暴力と搾取まみれのひどい雇い主や斡旋人、借金のシステム、性売買の集結地「ガラス部屋」、買春男たちの姿態、すべてを振り返り綴っている。脱出後トラウマと闘いながら著者は同様な体験をしている女性たちのために闘うシスターフッドの活動を始める。ここで綴られている内容は読者には遠くて関係がないとは決して思えない。崖から突き落とした者は、女性を軽んじて安いものと見なしている。著者の勇気をぜひ早くご一読ください。
第1部 長いトンネル(「なぜ性売買をすることになったのですか?」;十八歳で入った性売買の道;海を越えて慣れない島へ;ガラス部屋の路地;「うちらはどうせクソ客処理班だから」 ほか)
第2部 私を再び探す時間(私の過去に住んでいるオーナー;金で女性の人格を買う者たち;顔のない女と顔のない男;私はだれ?;過ぎた日と別れるために ほか)
ソウルオリンピックの1988年から20年間、性売買を経験してきた女性による手記。同僚の女性たち、暴力と搾取まみれのひどい雇い主や斡旋人、借金のシステム、性売買の集結地「ガラス部屋」、買春男たちの姿態、すべてを振り返り綴ってる。脱出後トラウマと闘いながら著者は同様な体験をしている女性たちのために闘うシスターフッドの活動を始める。著者の勇気をぜひ早く読んでください。
原書推薦文
性売買経験当事者である作者の話は具体的で淡々と進む。だから強い力を持つ。文章を読み進めながら、自分へのしんどい問いかけを止められなかった。私だったら違っただろうか。他の人生を生きられただろうか。私は絶対にその道に入らないと言い切れなかったから、本を閉じることが出来なかった。(チェ・ジニョン/小説家)
この本がフィクションだったらよいと思った。読みながらずっと反省した。なぜ私はこの声をまた消そうとしていたのだろうか。あげられなければならない声は、こんなことはありふれたことだとみなす受け入れられない人たちによって、根気よく潰されてきた。そうでなければ性搾取のカルテルを目の前にして「強制されたのか、自発的なのか」「搾取されたのか違うのか」のほうに関心を向けるなんてことはありえない。この不必要で邪悪な問いをまた繰り返したくなったならば、この本の完読をまずはお勧めする。(キムホン・ミリ/フェミニズム研究活動家)
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