[BOOKデータベースより]
「ありふれた一般人」という集合体として語られがちなサラリーマン。彼らが生きた各時代の文化表象には、どのような心情が反映されてきたのか。写真、漫画、映画、文学作品という虚構の背後にそびえる社会状況をサラリーマンの視点から読み解く。
序章 “サラリーマン”をめぐる言説―あるいは、彼らはどこから来たのか
第1章 “サラリーマン”前史としての一八七〇年代から一九一〇年代―士族、立身出世主義、そして煩悶青年
第2章 ベル・エポックあるいは小市民のユートピア―「文化住宅」という装置と大正時代のサラリーマン
第3章 蒼白きインテリたち―モダンボーイ、マルクスボーイ、サラリーマン
第4章 戦後民主主義の恋愛―敗戦後のサラリーマンたち
第5章 家庭と組合のはざまで―銀行の労組活動と文化運動
終章 漂泊への決別、あるいは「平凡なサラリーマン」として生きることの覚悟―山口瞳『江分利満氏の優雅な生活』論
各時代の文学作品や漫画、映画、労働組合の文化活動はサラリーマンをどのように描いてきたのか。史・資料を精読し、小市民・インテリと称された「ありふれた一般人」の集合体が一億総中流の象徴として「安定と平凡な家庭生活」を求めた実態を分析する労作。
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