[BOOKデータベースより]
日本を「反共の砦」にしたい占領軍と旧軍人・政治家、フィクサーと呼ばれた男たち。マッカーサーの来日直前、第302海軍航空隊の叛乱で飛行機の残骸が散乱した厚木飛行場をたった一夜で整地し、瞬く間に新興財閥にのし上がってGHQに食い込んだ安藤明。束の間の光芒の後、歴史から消し去られたその安藤明を軸に敗戦直後の混乱を描く。
第1章 木更津を飛び立った緑十字機
第2章 厚木飛行場で何が起きていたのか
第3章 安藤明の登場
第4章 安藤明、財を成す
第5章 大安クラブ
第6章 進駐軍の対日政策
第7章 占領下で庶民の不満爆発
第8章 安藤明、GHQに逮捕される
第9章 暗躍する闇の人脈
敗戦直後の1945年8月、マッカーサーが日本に降り立つ直前、占領軍を迎え入れる厚木飛行場では、小園安名大佐が徹底抗戦を主張、やってくる占領軍を相手に総決起を呼びかけていた。厚木飛行場に戦闘機があるということは日本に降伏の意思がないということ、なんとかしなければと考えた軍上層部は、大安組の安藤明に協力を依頼する。500万円(現在の約3億円)という金額で請け負った安藤明は、見事、一昼夜にして厚木飛行場を整備し、無事降伏の調印式が行われることになる。
表の歴史にほとんど登場してこない人物、安藤明。「天皇制護持」の旗を振り、金を政治家にばらまき総理大臣を擁立しようとした豪快さの一方、GHQに逮捕されてのち金の力を失い転落していく。
昭和鹿鳴館とも称された安藤が経営した銀座「大安クラブ」を舞台に安藤がGHQ中枢部に取り入っていく様子を描きつつ、食糧難の時代に湧き上がった民衆運動と反共へと舵を切っていくGHQなど、激動の戦後史を残された資料からたどる。
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