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[日販商品データベースより]
私たちが目前の症状に,ときに無意味とも思える検査を行い,また結果の判断を誤るのはなぜでしょう.それは日々の看護業務が“ルーティンの落とし穴”に陥っている可能性があるからです.本書では,機械的思考による弊害を避け,看護のケア過程全般にロジカル思考を行き渡らせる方法について解説します.ロジカルに症状をみて,検査方法を選び,結果を読み解くことができれば,患者個別のケアにつながり,明日の看護が変わります.
はじめに
学生時代に勉強したフィジカルアセスメント,新人時代に必死で覚えた検査値は,ともに大変重要です.これらが臨床ナースにとって身につけておくべき“基本装備”であることは間違いありません.一方で,皆さんも経験上おわかりになると思いますが,習得したアセスメント・検査の知識を機械的に臨床現場の事象にあてはめてみても,症状を読み誤ることがしばしばあります.症状を読み誤るということは,医師への適切な報告がかなわず,患者は正しい医療を受けることができないということを意味します.思考停止の機械的なアセスメントは患者や医療経済に大きな悪影響を及ぼすことがわかります.
実は,症状を正しく読むためには,単純化された検査の知識を習得しただけでは不足で,検査の性質にも着目する必要があります.
つまりどういった対象(患者)にどのような検査・アセスメントを行うことが適切で,さらにどのようにその結果を解釈すべきかという,各検査・アセスメントに隠された行間もあわせて考える必要があります.
皆さんの頭の中にすでにある検査の知識をハードとすれば,その行間とは,それを適切に活用するソフトのようなものです.本書では,症状→検査・アセスメントの選択→結果のつながりをロジカルに解き明かすという意味を込めて,“ロジカルアセスメント”と名付けました.
ぜひ本書のロジカルアセスメントをインストールして,皆さんの中にすでに格納された知識が生き生きと動きだす様子をお楽しみください.
2022年2月
櫻本秀明